各種小説投稿サイトの個人的な比較

 こんにちは。寝る犬です。

 3月中旬から「ハズれギフトの追放冒険者、ワケありハーレムと荷物を運んで国を取る!」というファンタジー小説を複数サイトで同時に更新しています。

 投稿しているのは以下の5サイトで、そのうち3サイトでは投稿時に宣伝ツイートをしていまが、その読まれ方は様々でした。

 そこで、ここ2ヶ月間40話8万5千字ほど投稿した、底辺アマチュア作家なりの感想をまとめたいと思います。

目次

1.小説家になろう

 言わずとしれた、国内最大の小説投稿サイトです。

 投稿作品数、投稿者数、読者数、どれも最大だと思われます。

 投稿時、画像つきで宣伝ツイートをしています。

■なろうの良い点

 ・絶対的なユーザー数が圧倒的に多いので、PVが多い。

 ・ブックマークなどの反応が早い。

 ・宣伝ツイートがまぁまぁRTしてもらえる。

■なろうの悪い点

 ・作品が毎日どんどん投稿されるため埋もれやすい。

 ・ランキング、更新以外の作品への動線が少ない。

 ・作品数が多いためランキングに乗るのが難しい。

■なろうの感想まとめ

 とりあえずPVは桁が違います。

 PV2位のカクヨムとも3倍ちかい差をつけてダントツです。

 ただこのPVにはクローラーなど、自動巡回ソフトのPV数なども含まれているため、純粋に読者が読んだ数かと言われると、以前から「違う」という結論が出ていました。

 エディタや小説表示の画面デザインは古く標準的で、今回登録した5サイトの比較元となる作りになっています。

 5サイト中唯一「章の設定が本文作成後にしかできない」ので、ちょっと不便でした。

2.カクヨム

 大手出版社「KADOKAWA」主催の小説投稿サイト。

 サイト立ち上げ時からくらべると、ずいぶん投稿作品数も投稿者も読者も増えました。

 更新時に宣伝ツイートをしています。

■カクヨムの良い点

・エディタが使いやすい。

・自主企画などの個人作成イベントで、既存作にもPVが望める。

・コメントやレビューの敷居が低く、書いてもらいやすい。

・PVに応じてロイヤリティが支払われる。

■カクヨムの悪い点

・挿絵や表紙が使えない。

・目立って悪いところはない。

■カクヨムの感想まとめ

 なんと言ってもエディタが優秀。

 特に他サイトでは使えないところの多い傍点のマークアップが使えるのは地味に嬉しい。

 今現在オンラインで書くときには、カクヨムのエディタで書いてから他のサイトへコピペするくらい使いやすいです。

 下書きの管理、章管理なども直感的に使えてプレビューも縦書きにできたりと隙がない。

 また、「自主企画」というユーザが独自に作れる小説賞みたいなものがあるのですが、これがランキングや更新情報以外の動線としてとても優秀で、既存作や売れ筋カテゴリでなくてもそれなりに読んでもらえて感想ももらえたりします。

 今の所、一番「読者と交友」できてる感のあるサイトだと思います。

3.ノベルアップ+

 現在時点でかなり勢いのあるサイト。

 ホビージャパングループです。

 更新時に宣伝ツイートをしています。

■ノベプラの良い点

・評価感想の他にスタンプを送信することができて気軽に応援できる。

・ポイントを送ることができ、評価が目に見えやすい。

・ツイッター上での活動が活発でRTされやすい。

・表紙が設定でき、宣伝ツイート時にカードとして表示される。

■ノベプラの悪い点

・PVが圧倒的に低い。

・ランキングに大きく影響しそうな一部のポイントやスタンプが有料。

・投稿時の宣伝ツイートが、一度小説ページに戻らないと行えない。

■ノベプラの感想まとめ

 サイト内よりもツイッター上での交流が多そうなサイト。

 特にノベプラ公式キャラクター「ノベラちゃん」のアカウントでは、宣伝ツイートをRTしてくれたり、質問に答えてくれたり、雑談にフレンドリーに答えてくれたりと、キャラのたった活動をしてくれています。

 残念なのはRTからの流入が少なそうなこと。

 ノベらちゃんいわく、他のツイッター広告より少し良い、数%程度の流入率だとか。

 それと、読者が応援するための無料ポイントの他に、有料のポイントが存在していて、それがランキングなどの結果に大きく関与していそうなことも残念。

 他のサイトが無料であることを考えると、ノベプラだけは違う立ち位置のサイトと考えたほうがいいかもしれないです。

4.アルファポリス

 かなり古参の小説投稿サイトで、独自のレーベルを持ち、出版点数も多い。

 マンガも扱っていて、アニメ化ドラマ化もけっこうある。

 投稿時の宣伝ツイートは行っていません。

■アルファポリスの良い点

・毎月主催のWebコンテンツ大賞というのがジャンルごとに行われ、書籍化がある。

・PVとは違う独自の集計で、ランキングやHotランキングに出やすい。

・集計内容に応じてロイヤリティが支払われる。

■アルファポリスの悪い点

・ルビのマークアップが独自、なろう準拠設定でも完全互換ではないため修正が必要。

・投稿ページが重い。

■アルファポリスの感想まとめ

 アマチュア作家の作品を書籍化するというラインで見ると、一番ラインが太そうで整備されているサイト。

 毎月行われる「Webコンテンツ大賞」では、上位作品に賞金と書籍化権が送られます。

 一次審査は読者投票なので「Web小説サイトで人気」の作品である必要はありますが、「書籍化のためだけ」に投稿するのであれば、一番可能性が高そうです。

 マークアップ法が独自で、小説家になろう方式も設定で選べるようになったのですが、他のサイトでは省略できる「|漢字《ルビ》」の前「|」が省略できないという微妙な差があり、同時投稿ではアルファポリス用の修正が必要です。

5.LINEノベル

 LINEが主催する小説投稿サイト。

 独自レーベルもあります。

 投稿時に宣伝ツイートをしていません。

■LINEノベルの良い点

・投稿ページやマークアップ方式がカクヨム準拠で使いやすい。

・一般小説とライトノベルのカテゴリが完全に別れていて読者層が広く、Web小説サイトのメインストリームでなくてもそこそこ読まれる。

■LINEノベルの悪い点

・PVは少ない。

・感想も少ない。

■LINEノベルの感想まとめ

 本好きでなくても知ってるLINEが始めたサービスで、後発だけにユーザー数は少ないですが、LINEの一サービスとして考えれば、爆発的にユーザーが増える可能性はあります。

 サービス開始直後は「投稿はPCからのみ」「閲覧はスマホアプリからのみ」というひどい仕様だったのですが、いまはそれも改善されています。

 ライトノベルではない一般向け小説もそこそこ読まれるので、ライトノベル以外のジャンルの小説を書いているひとには選択肢の一つになりえると思います。

 以上。

 あくまでも固定ファンの付いていない宣伝も下手なアマチュア作家の感想です。

 小説を投稿しようと考えている方に、少しでも助けになれば。

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